大宮・さいたま新都心にございます「おおしま整骨院」大嶋でございます。
新しい元号も決まり、穏やかな春の日かと思いきや、大宮周辺はとても風が強く、荒れております。
今回のブログは、私の息子もバスケット部に所属しており、悩まされる症状で、
小学校から高校生位までになりやすいスポーツでのけが「シンスプリント」について原因・予防・施術治療計画などをお話しします。
①シンスプリントとは。
シンスプリントとは、陸上競技やバスケットボールなど走る量が多い、ジャンプが多いスポーツに多いけがです。
走ることやジャンプにより、脛骨とよばれる骨の内側についている筋肉が繰り返し伸縮し、脛骨を覆っている骨膜を引っ張ります。
体力や筋力以上の練習を行うことや、硬い地面での練習を行うと骨膜への負担が増え、炎症を起こしてしまいます。
後脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋・ヒラメ筋の脛骨起始部に繰り返し加えられたストレスによる骨膜の炎症反応であるともいわれています。
それによって脛骨に痛みが生じた状態をシンスプリントと言います。
症状が出始めた頃は、運動の開始時に痛みが出現し、体が温まる頃には消失、運動後にまた痛みがでたりします。
そのまま運動を続けていると、運動中の痛みが消えなくなったり、
日常生活でも痛みがでてきたりしてしまいます。
炎症が進んでいる所見として、痛みのある部位に腫れや熱感がでたり、骨に響くような痛みがでてきます。
この時点では骨膜の炎症ですが、シンスプリントは放っておくと、
最終的に脛骨の疲労骨折に至ることもあり、
長期にわたって休養が必要になり、運動が出来なくなる可能性もございます。
②シンスプリントの主な原因
1. 筋力や持久力に対して練習量が多い。
シンスプリントの主な原因は一回大きな負担ではなく、
小さな負担の積み重ねですので、練習量が重要になります。
練習に耐える筋力や持久力が備わっていないのに
無理をして練習をしていると、シンスプリントになってしまいます。
2. 足関節の柔軟性が低下している。
足関節は走ったり、跳んだりする際に衝撃を吸収する役割をしています。
練習のやりすぎでふくらはぎが硬くなっていたり、
ストレッチ不足でふくらはぎの筋肉の伸張性が低下していると、
足関節が硬く(曲がりにくく)なってしまい、衝撃を吸収する力が少なくなってしまいます。
そのため、脛骨にかかる衝撃が大きくなり、シンスプリントになりやすくなります。
3. 偏平足
偏平足とは足の内側縦アーチ(いわゆる土踏まず)
が低くなっている状態です。
足の裏の筋肉が発達している人は、内側縦アーチもしっかりしていますし、
そのアーチのしなりによっても衝撃を吸収することができます。
偏平足の人は衝撃を吸収する力が弱いので、シンスプリントの原因となります。
4.練習環境が整っていない。
アスファルトやコンクリートといった硬い地面や斜めに傾いた地面で走ることが多い場合、地面との衝撃が強くなってしまいます。
またシューズに関しても、足底が硬すぎてしなりにくいものや
柔らかすぎて衝撃吸収力の弱いものはシンスプリントの原因になってしまうことがあります。
5. 成長期。
急激に身長が伸びている時期は、骨が伸びていくのに対して
筋肉の伸びが追い付かず、筋肉が骨に対して短い状態になってしまいます。
そうすると、足関節が硬いといった状態になったり、
ふくらはぎの筋肉が脛骨を引っ張ってしまいやすくなります。
また女子の場合、思春期になると脂肪量が増えてきて、
筋力は変わらないのに体重が増えるということも起こってきます。
その場合には同じ筋肉量で支えなければならない重さが増えるので、筋肉や筋肉がついている骨膜にも負担がかかってしまい、
シンスプリントになりやすくなってしまいます。
シンスプリントになってしまったら、軽い段階で治療を行うことが大切です。
炎症が強くなく、競技に支障がでないレベルの痛みで治療を開始すれば、
練習を休むことなく、ケアをしながら練習をすることもできます。
しかし、それでも痛みが軽減しなかったり、炎症が強い場合には
一旦練習を中止する必要がある場合もあります。
③シンスプリントの予防
1. ストレッチ
ふくらはぎの筋肉が硬くなると足関節の可動域が低下して
衝撃を吸収しにくくなってしまいます。
足関節の柔軟性を保つことはとても大切です。
ふくらはぎ、足の趾のストレッチを入念に行いましょう。
ストレッチを行うこと自体が脛骨の痛みにつながる場合は、
痛みを確認しながら丁寧にふくらはぎや足の裏をマッサージしましょう。
2. アイシング
練習後は、骨膜が炎症を起こしているので、アイシングを行いましょう。
ふくらはぎを冷やすと筋肉が硬くなってしまうので、
脛骨の痛みのある場所を冷やすことがポイントです。
3. 入念なウォーミングアップ
シンスプリントの原因は、ふくらはぎの筋肉が脛骨の骨膜を引っ張ることです。
ストレッチや準備体操をしっかりと行った上で、軽いランニングやジャンプから始め、
徐々に運動強度を上げていくことで、ふくらはぎの筋肉が伸縮しやすい状態が作られ、骨膜への負担も減ります。
再発予防のために練習後にアイシングを行うと効果的です。
経験のない人でも、ストレッチや入念なウォーミングアップは
様々なケガに対する予防として重要なことですので、
日頃から行うようにしましょう。
④当院での施術治療計画
①左右の足のバランスをしっかり確認します。
(左右の足の長さ、筋肉の付き方、関節の動き等)
②筋肉をしっかりほぐします。痛い所だけに張りが出ているわけではありません。
関連する筋肉をくまなくしっかりほぐします。
③関節運動やストレッチを行います。
特に足のアーチがとても重要になりますので、アーチを作る、アーチを使う動きをしていきます。
症状によっては、テーピングなどの固定をして運動の制限を行うこともあります。
当院は各種保険に対応しており、学校内におけるスポーツ保険の対応も迅速に行えます。
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